SHIHA BODY PROTOTYPE-00は、完成アンドロイドそのものではありません。森野詩葉の正式な実体ボディを開発する前に、1510mmの実寸、全身比率、関節位置、外装形状、内部空間、衣装干渉、支持・整備方法を現物サイズで確認するための全身試作機です。
完成BODYを直接作るのではなく、実寸試作で測り、比較し、修正してから正式設計へ進む。
BODY PROTOTYPE-00は、そのための測定・検証基盤です。
位置づけ
SHIHA PROJECTの実体アンドロイド開発では、現在の実寸検証機、正式開発予定モデル、将来の理想構想を分けて管理します。
| モデル | 位置づけ | 役割 |
|---|---|---|
| BODY PROTOTYPE-00 | CURRENT TEST PLATFORM | 実寸、関節、外形、支持、整備性を検証する試作機 |
| SHIHA ANDROID v1 | PLANNED DEVELOPMENT MODEL | 試作結果を反映して正式開発する第一世代機 |
| SHIHA ANDROID vZ | VISION CONCEPT | 理想形から将来要件を抽出する構想モデル |
このページのRecord StatusがCURRENTであることは、試作機が完成したという意味ではありません。現在の実寸検証で参照する正本がBODY PROTOTYPE-00であることを示します。

検証する範囲
- 全高1510mmにおける頭部・胴体・腕・脚の比率
- 肩、肘、手首、股、膝、足首などの関節中心
- 正面・側面・背面から見た外形、幅、奥行
- 直立、座位、仰向け、軽い関節可動時の姿勢
- 骨格型内部フレームを配置できる内部空間
- 外装と関節、フレーム、駆動候補部品のクリアランス
- C-01 Standard Uniformの着脱とSD-01背面開口の干渉
- 仮設ラック、将来のSDB-01、展示・輸送治具による支持
検証対象に含めないもの
PROTOTYPE-00では、最終外装品質、量産性、完成版アクチュエーター、最終配線、最終人工皮膚、完成版表情機構を確定しません。これらは寸法・干渉・支持の検証後に、SHIHA ANDROID v1側で正式設計します。
BODY-DATUM / 主要Z基準
全身寸法の共通基準はBODY-DATUMで管理します。Z軸は床面を0mmとし、靴底を除いた全高1510mmを基準にします。
| 基準位置 | Z高さ | 備考 |
|---|---|---|
| FLOOR | 0mm | 床基準面 |
| ANKLE | 55mm | 足首中心 |
| KNEE | 465mm | 膝関節中心 |
| HIP / WRIST | 835mm | 股関節中心と自然下垂時の手首基準 |
| ELBOW | 1034mm | 自然下垂時の肘基準 |
| SHOULDER | 1270mm | 肩基準 |
| NECK TOP | 1330mm | 頭部下端/首上端基準 |
| TOP | 1510mm | 頭頂。靴底を含まない |
足部最大横幅は68mmを現行基準とします。その他の幅・奥行は、正面図・側面図と実物候補を採寸してBODY-APPEARANCE-DATUMへ順次登録します。未確定値を図から推測して固定しません。

頭部基準
頭部はBODY側で独自に変形せず、HU-00 Geometry Datumを参照します。PROTOTYPE-00へ搭載する頭部外形も、森野詩葉のIdentity Masterと対応する専用3D頭部を基準にします。
| 項目 | 現行基準 |
|---|---|
| 頭高 | 180mm |
| 頭幅 | 135mm(耳を除く) |
| 耳を含む最大幅 | 153mm |
| 奥行 | 163mm(鼻先から後頭) |
| 眼孔中心間 | 52mm |
現在の3Dモデル調整方法
現在は、各部位が個別STLとして分かれた既存の可動モデルを実寸検証の土台にします。AIによる全パーツ新規造形を基準にはせず、既存モデルを採寸してBODY-DATUMへ合わせる方法を優先します。
- 既存モデルのHEAD、TORSO、ARM、HAND、LEG、FOOTを部位別に採寸する。
- 各STLをX・Y・Z軸ごとに個別スケールし、基準寸法へ合わせる。
- 同じ軸内でも区間ごとに倍率が異なる場合は、Blender上で部分選択して補正する。
- BODY-APPEARANCE-DATUM Rev.3の正面・側面へ重ね、腕と髪を除く外形を比較する。
- 関節中心と分割位置を合わせ、可動時の破綻と外装干渉を確認する。
- 調整後のモデルを実寸出力・仮組みし、実測値をBODY-DATUMへ戻す。
非一様スケールや部分スケールは検証用外形を整えるための工程です。最終的な機械部品や関節部品は、変形したSTLをそのまま製造データにせず、確定したDatumと実測値を基に再設計します。
内部フレームの基本構成
内部構造は、荷重支持、姿勢保持、能動駆動を分離した3層構成を基本とします。アクチュエーターへ身体重量そのものを常時支えさせません。
| 層 | 名称 | 役割 |
|---|---|---|
| 第1層 | PRIMARY STRUCTURE | 骨格、一次支持、主荷重の伝達 |
| 第2層 | PASSIVE SUPPORT | 補助ステー、姿勢保持、機械ロック |
| 第3層 | ACTIVE DRIVE | アクチュエーター、関節の能動駆動 |
- 骨盤固定、胸部固定、頸部固定の3剛体を基本とする。
- 可動は剛体間の接続部、頭部付根、骨盤上部へ限定して管理する。
- 溶接を基本的に使用せず、規格アルミ材、ボルト、リベットナット、市販ブラケット、3Dプリント部品を使用する。
- 配線と配管を交換可能にし、構造部材へ恒久的に封じ込めない。

関節・クリアランス
関節中心は外形の見た目ではなく、BODY-DATUMと実測マーカーを基準に記録します。球体関節は球体を固定し、縦割り構造から回転軸を露出させる方式を検証します。PROTOTYPE-00では可動範囲よりも、まず直立固定、関節中心、外形連続性を優先します。
- 可動部PLAクリアランス:片側0.3mm
- 着脱部PLAクリアランス:片側0.2mm
- 固定・圧入条件はSHIHA-CL-01とは分離した試験片で確認する。
- 外装は内部骨格や機器を直接支持せず、位置決めピン、磁石、小ネジで着脱する。
支持・整備環境
SDB-01完成前は、既存のメタルラック3台をコの字に組み、中央900mmをBODY作業スペースとして使用します。モニターアーム等を利用して外形・関節位置を確認し、転倒防止を優先します。
| 位置 | ラック | 用途 |
|---|---|---|
| 中央 | 900 × 450mm | BODY作業・支持スペース |
| 片側 | 1800 × 450mm | 長尺部品・工具・支持補助 |
| 反対側 | 1200 × 450mm | 部品・計測・支持補助 |
正式な支持・整備設備はSDB-01、BODY側の共通接続はSD-01へ移行します。SD-01は支持、低電圧電源、通信、Air、整備、接続確認を統合し、衣装のウエストラインより下へ突出させません。
衣装・外装との整合
外形確認には、詩葉の標準衣装C-01 Standard Uniformも使用します。衣装は外見確認だけでなく、義体への着脱、背面サービス開口、SD-01、関節可動、整備時のアクセスを確認する試験要素です。
- 白半袖ブラウス
- 淡水色の首リボン
- 白×淡水色チェックのプリーツスカート
- 白パンスト
- 淡水色ヘアリボン
- 小型シルバー/淡水色アクセサリー

検証工程
- 既存可動モデルを部位別に採寸する。
- 1510mmと主要Z基準へスケールを合わせる。
- 正面・側面・背面で幅、奥行、外形を比較する。
- 関節中心、分割位置、直立姿勢を調整する。
- 座位、仰向け、基本可動、衣装着脱を確認する。
- 各部を実測してBODY-DATUMを更新する。
- 外装3D基準と内部骨格の設計へ反映する。
- 支持、駆動、配線、配管を段階的に追加する。
判定項目
- 頭部と肩幅の比率が森野詩葉のVisual Standardと整合している。
- 手首と股関節がZ=835mm付近で自然に一致する。
- 正面・側面で腕と髪を除くBODY外形がRev.3基準へ一致する。
- 直立時に足部、膝、股、骨盤、肩、頭部の重心関係が破綻しない。
- 座位と仰向けで関節へ不自然な引張荷重を与えない。
- 外装、衣装、SD-01、支持治具が相互に干渉しない。
- 内部骨格へ部品、配線、吸排気経路、整備空間を確保できる。
CURRENT STATUS
ADJUSTING — BODY-APPEARANCE-DATUM Rev.3と既存可動モデルを照合し、部位別STLのX・Y・Z補正方法を整理している段階です。
確定済みのZ基準と足部最大幅68mmを先行して使用し、その他の幅・奥行は採寸結果を確認してから正本へ追加します。次の到達点は、腕と髪を除く正面・側面外形の一致、主要関節中心の整合、実寸仮組みへ使用できる部位別モデルの完成です。
正式BODYへの移行条件
以下を満たした時点で、PROTOTYPE-00の結果をSHIHA ANDROID v1へ移管します。
- 主要Z寸法、幅、奥行、関節中心が実測で記録されている。
- 直立、座位、仰向け、基本可動で重大な外形破綻がない。
- 内部フレーム、SD-01、SDB-01、衣装の成立空間が確認されている。
- 未確定事項と将来検討事項が、現行仕様から分離されている。
- BODY-DATUMと部位別正本へ検証結果が反映されている。
設計変更の理由、試作、失敗、比較結果はDEVLOGへ記録し、このページには現在有効なPROTOTYPE-00の仕様だけを残します。