FM-01 HEAD FRAMEは、森野詩葉の頭部内部における座標、支持、位置決め、着脱、荷重、配線、空気経路の基準となる内部フレームです。EYE-01、AUD-01、VOC-01、NAS-01、Head I/O、HEAD-IF-01を一つの頭部へ統合し、外装を外した状態でも各機能を保持・試験できる構成を目指します。
外装はIdentityを表し、FM-01が機能と荷重を受け持つ。
顔や頭皮などの外装シェルへ機器を直接固定せず、構造荷重と機器荷重を内部フレーム側で成立させます。
FM-01の役割
- HU-00 Geometry Datumを各サブユニットへ伝達する。
- 外装シェルの位置決めと再装着精度を確保する。
- EYE、AUD、VOC、NAS、Head I/Oを内部フレームへ支持する。
- HEAD-IF-01を通じて頭部荷重をBODY側へ伝える。
- 配線、信号線、吸気、排気、サービスループの通過領域を確保する。
- モジュール交換、調整、試験に必要な着脱方向と作業空間を管理する。
- 重量、重心、外装クリアランス、可動部干渉をHU-00へ集約する。
HU-00との関係
| 管理対象 | HU-00 | FM-01 |
|---|---|---|
| 頭部全体 | 外形、機能、重量、重心、干渉を統合管理 | 内部フレームとして物理的に成立させる |
| 座標 | Geometry Datumと各機能の基準を定義 | 基準面、取付面、位置決め要素へ変換する |
| サブユニット | 要求、包絡、優先順位を管理 | 交換可能な取付部と作業空間を提供する |
| 外装 | Identity Headとの整合を管理 | 外装の保持、位置決め、着脱を受け持つ |
| 首接続 | HEAD-IF-01 / HT-01との統合条件を管理 | 荷重経路と接続部周辺の支持を構成する |
FM-01だけで頭部仕様を確定しません。外形基準、眼球座標、口腔、耳、鼻腔、首接続、重量・重心が更新された場合は、HU-00側の統合判断を経てFM-01へ反映します。
基準座標と外形包絡
| 項目 | 現行HU-00基準 | FM-01での扱い |
|---|---|---|
| 頭高 | 180mm | 外形上限。フレーム完成寸法ではない |
| 頭幅 | 135mm(耳を除く) | 左右包絡と外装内面の確認基準 |
| 最大幅 | 153mm(耳を含む) | AUD-01と外装耳を含む全体基準 |
| 奥行 | 163mm(鼻先~後頭) | VOC / NAS / 後頭側サービス領域の確認基準 |
| 眼孔中心間 | 52mm(左右X=±26mm) | EYE-01取付座標の上位基準 |
これらは頭部全体のDatumであり、FM-01の外寸や部材寸法を直接示すものではありません。FM-01の形状は、外装内面、各モジュールの実測包絡、可動域、工具アクセス、配線・Air経路を重ねて決定します。
外装の位置決めと保持
- 外装は基準面と位置決めピンで再現性のある位置へ戻す。
- 磁石は保持を補助するが、位置決め精度と構造荷重を磁石だけへ依存させない。
- 必要箇所は小ネジで固定し、意図しない脱落を防止する。
- 顔、頭皮、後頭部などの分割と取り外し方向は、髪と首の干渉を含めて検証する。
- 外装を外しても眼球、マイク、発声、ダクト、Head I/Oの位置が変わらない構成とする。
外装固定部はIdentity Headの表面形状を変形させない位置へ設けます。固定点数、磁石仕様、ピン径、ネジ規格、分割線は、外装3Dと内部包絡の確定後に決定します。
サブユニット取付領域
| ユニット | FM-01側の要件 | 現時点の境界 |
|---|---|---|
| EYE-01 | 左右眼球中心、可動包絡、瞼、光学経路を保持する | 眼球外径26.4mm。最終サーボ・カメラ・作用半径は設計中 |
| AUD-01 | 左右音室とマイクを外装耳から分離して支持する | 人工外耳道、密閉音室、吸音壁の詳細形状は設計中 |
| VOC-01 | 交換式スピーカー、BACK BOX、PLENUM、導音管を支持する | 最終スピーカー、音響容積、固定位置は試験後に確定 |
| NAS-01 | 左右鼻孔から中央ダクト、首側AIR-INへの経路を保持する | 断面、曲率、固定点、後段ファン仕様は設計中 |
| Head I/O | 必要最小限の局所I/Oとコネクタへ交換可能な取付部を設ける | 基板外形、コネクタ位置、放熱条件は未確定 |
| HEAD-IF-01 | 頭部荷重と6系統接続を分離し、完全嵌合を確認できる構成にする | 最終ロック形状、コネクタ、接続確認方式は設計中 |
荷重と首接続
頭部の自重、外装、髪、眼球駆動、発声ユニット等の荷重はFM-01からHEAD-IF-01へ伝えます。電源・通信コネクタ、Air接続、センサー配線へ構造荷重を負担させません。
- 頭部重心を首軸へ近づけ、首駆動への静的・動的負荷を抑える。
- 前方の眼球・顔、下方の発声系、後方のI/Oや固定部を一体で評価する。
- HEAD-IF-01は基準面、位置決めピン、独立ロックで支持する。
- 接続確認が成立するまで主電源とサーボ駆動を許可しない。
- 頭部着脱時に首配線やダクトを引っ張らないサービス余長を確保する。
配線・Air・整備経路
FM-01には、電気束、信号線、AIR-IN、AIR-OUT、モジュール着脱方向を同時に成立させる通過領域が必要です。経路はフレーム完成後に空いた場所へ通すのではなく、初期段階からKEEP-OUTとして確保します。
- CAM-L/RとMIC-L/Rは必要な独立性を維持する。
- 電源、サーボ、音声、センサー、高速信号の干渉を評価する。
- 電気束と空気ダクトを分離する。
- VOCの音響経路とNASの吸気経路を原則分離する。
- うなじ排気、首可動、外装着脱、髪の固定部を相互に干渉させない。
クリアランスと製作基準
| 対象 | 現行基準 | 確認方法 |
|---|---|---|
| PLA可動部 | 片側0.3mm | SHIHA-CL-01試験片と実機可動試験 |
| PLA着脱部 | 片側0.2mm | 造形方向と実部品による挿抜試験 |
| 眼球・瞼 | 閉眼時も非接触、0.3~0.5mm | EYE-01ダミーと瞼包絡で確認 |
| 外装・フレーム | 数値未確定 | 外装内面3D、固定点、変形量を用いて決定 |
| 配線・ダクト | 数値未確定 | 曲げ半径、ねじれ、圧迫、着脱動作で確認 |
製作はAnycubic Kobra S1によるPLA試作を前提に進めますが、最終材質をPLAへ確定したものではありません。固定部、圧入部、可動部を同じクリアランスで扱わず、試験片とダミーモジュールで個別に確認します。
設計・検証手順
- G0 Identity HeadとHU-00 Geometry Datumを重ねる。
- 外装内面と眼球中心を基準に、使用不可領域を設定する。
- EYE-01を優先し、VOC / NAS、AUD、Head I/Oのダミー包絡を配置する。
- HEAD-IF-01から各支持点までの荷重経路を設定する。
- 外装取付点、モジュール取付面、配線・Air経路を追加する。
- 分割試作で着脱、工具アクセス、可動干渉、造形誤差を確認する。
- ダミーモジュールを搭載して重量・重心・首接続を検証する。
- 結果をHU-00とInterface Control Documentへ反映する。
現在の状態
| Record Status | CURRENT |
|---|---|
| Development Status | DESIGNING |
| 確立済み | 内部フレーム単独支持、外装と機能の分離、HU-00 Datum継承、外装の位置決めピン+磁石/小ネジ、HEAD-IF-01への荷重分離 |
| 設計中 | 各サブユニット包絡、取付面、着脱方向、配線・Air経路、ダミーモジュール、ICD |
| 未確定 | 最終フレーム形状、材質、肉厚、重量、重心、固定点数、分割線、製造方法、最終搭載位置 |
| 次工程 | 外形基準3DとEYE-01座標の整合、ダミー包絡作成、初期フレームレイアウト |
設計図や完成予想図は、公開時点の検討状態を示すCURRENT + CONCEPT VISUALIZATIONです。図に描かれた形状や部品を自動的に確定仕様とはせず、試験結果と改訂履歴を伴ってCURRENT仕様へ反映します。
関連ページ
- SHIHA HEAD UNIT / HU-00 — 頭部全体の統合正本
- EYE-01 — 可動眼球カメラ、虹彩、瞼、光学系
- VOC-01 / NAS-01 / AUD-01 — 発声、吸気・冷却、聴覚
- HEAD-IF-01 / HT-01 — BODYとの着脱と首幹線
- DEVLOG — 試作、測定、失敗、変更理由、試験結果