SHIHA CHRONICLE / BODY
2026.08.22

【第10回】頭の中から「脳」を出す――詩葉の身体を人に近い構成へ

BODY / HEAD ARCHITECTURE

頭の中には何を入れるのか

森野詩葉の頭部には、これまでRaspberry Pi 5を置く構想があった。

カメラ、眼球、音声、そしてAIを動かすコンピューター。

「頭の中に脳がある」という意味では、とても分かりやすい構成だった。

けれど、実際に頭部を設計していくと、それだけでは収まらないことが分かってきた。

顔には、顔のための場所が必要だった

両眼が動く。

瞼が閉じる。

耳の位置で音を聞く。

口から声を出す。

将来は下顎も動かしたい。

さらに、そのすべてを冷やし、配線し、修理できなければならない。

そこで、頭部の役割を変えることにした。

頭は、詩葉が世界を見る・聞く・話す場所にする。

主要な演算は胸部へ。

電源はさらに下の腰から台座側へ。

人間とは構造が違うけれど、それぞれの身体部位に役割を分けることで、少しだけ人の身体に近い考え方になった。

「脳」は一か所ではない

そもそも森野詩葉は、一台のロボットだけに閉じたAIではない。

Shiha Coreがあり、PCがあり、サテライトがあり、実体アンドロイドがある。

そう考えれば、「脳を必ず頭の中へ入れなければならない」という前提そのものが必要なかった。

詩葉の頭は、これから現実世界と詩葉をつなぐ顔になっていく。

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