DEVELOPMENT LOG / VOICE
DEV LOG #063 CURRENT

外装耳とマイクを音響的に接続する — AUD-01 Acoustic Capsule構造

AUD-01を、外装耳を加工せず、内部フレーム側だけで耳孔からMEMSマイクまでを音響的に閉じたカセットとして構成する方針へ更新した。外装耳と内部ユニットの間には柔軟シール付きの音響ドッキング部を設け、外装・フレーム間へ音が漏れる経路を抑える。

DATE
2026.09.01
CATEGORY
VOICE
COMPONENT
AUD-01 / Auditory Unit
STATUS
DESIGNING

概要

外装耳孔から内部AUDカセットまでの経路を示したAUD-01断面図
AUD-01 — 外装耳孔と内部音響カセットをつなぐ断面図

左右耳マイクを内部フレームへ固定するAUD-01について、外装と内部フレームの間に存在する空間が収音へ与える影響を検討した。

単に耳孔の奥へマイクを配置すると、耳孔から入った音が外装と内部フレームの隙間へ広がり、本来の人工外耳道以外からもマイクへ到達する可能性がある。

そこでAUD-01を、

耳孔からMEMSマイクまでを独立した音響カプセルとして閉じる

構造へ更新する。

背景 / 課題

頭部外装は内部フレームから分離可能とするため、耳周辺にも隙間が生じる。

そのままでは、

耳孔
↓
外装内部空間全体
↓
MEMSマイク

となり、人工外耳道を設ける意味が弱くなる。

また内部ファン、サーボ、スピーカー等の音も拾いやすくなる。

設計 / 変更内容

耳介、人工外耳道、音室、MEMSマイクを示したAUD-01聴覚ユニット概念図
AUD-01 — 左右独立耳マイクユニットの概念図

理想構成は、

外装耳
│
耳孔
│
柔軟シール
│
音響ドッキングポート
│
短い人工外耳道
│
音響チャンバー
│
MEMSマイク
│
AUDカセット
│
内部フレーム

とする。

外装は変更しない

耳外装そのものは現在形状を維持する。

MEMSマイクや音響チャンバーは外装へ固定しない。

音響ドッキング

外装耳孔とAUDカセットの入口を完全な剛体接触にせず、

のシール部を介して接続する構造とする。

これは外装の着脱性を維持しながら、耳孔周囲からの音漏れを抑えるためである。

AUDカセット

AUD-L
AUD-R

を左右完全独立とする。

各ユニットは内部フレームから単独で取り外せるカセット構造を目標とする。

吸音壁

外装と内部フレームの隙間を完全にスポンジで充填するのではなく、

耳孔から音響入口までの周囲だけを局所的にシールする

方向を基本とする。

不要な空間すべてを吸音材で埋めるより、音響経路を明確に限定する方を優先する。

結果 / 現在位置

AUD-01は、

外装耳=音の入口
AUDカセット=実際の聴覚ユニット

という役割分離がより明確になった。

次は実際の耳孔位置を基準に、人工外耳道径・長さ、チャンバー形状、MEMS位置を実寸へ落とし込む。

CURRENT STATUS — ACOUSTIC CAPSULE DESIGNING

頭部外装、内部構造、各モジュール、組立フェーズをまとめたSHIHA HEAD UNIT総合構造図
SHIHA HEAD UNIT — 頭部全体の構造とモジュールをまとめた総合図

関連正本:
→ SHIHA ANDROID v1 / VOICE & AUDIO
→ DEVLOG 053 / AUD-01
→ DEVLOG 050 / HU-00

← 開発ログ一覧